天下一ヴドゥ祭環境予測振り返り
以前公開した「環境予測:天下一ヴドゥ祭」の振り返りを行います。13日後に振り返り記事を書くとは思わなかったよ…
今回は期間が短いため、比較用にここ2週間の使用率変遷のまとめのリンクも公開します。
使用率変遷はHSReplay.netのデータを集計したものです。
「結果の解釈」欄で言及したものに関して、一つずつ見ていきます。
1.環境初期を圧倒する奇数パラディン
初日の勝率では、奇数パラディンの強さが明らかに際立って見えます。圧倒的勝率で最初期の環境を席巻し、以後のメタは奇数パラディンを中心に回っていくと予想されます。
上の赤い実線が予測、下の赤い実線が実際の奇数パラディンの推移です。
理論値ほど極端に増加したわけではありませんが、現実でもちゃんと奇数パラディンの使用率が1位になってくれました。これは正解と言って差し支えないと思います。
奇数パラディンに対抗する形で、以下のデッキが伸びてくると予想されます。
・偶数ウォーロック
・挑発ドルイド
・コンボプリースト
・マリゴスドルイド
中でも、特に偶数ウォーロックと挑発ドルイドが使用率を大きく伸ばす可能性が高い、と解釈できました。
一方で、初日に多かった以下のデッキはメタの変遷に伴って徐々に使用率を落とすと予測されました。
・スペルハンター
・奇数メイジ
・断末魔ハンター
・ズー
太い紫のグラフが偶数ウォーロック、太い黄緑のグラフが奇数メイジの推移です(上が理論、下が実際。理論では奇数メイジは早々に絶滅しました)。
この二種に関しての予測も、概ね誤りではないと言えるのではないでしょうか。
これ以外にも、挙げたデッキのうちコンボプリ、マリドルはともに微増、挑発ドルイドはアンダテイカ型と合算すれば増加という結果になっています。また、スペルハンターとズーは使用率低下しています。
断末魔ハンターのみ現実では増加傾向にありますが、厳密には理論では増加のち減少という推移をたどっているため、誤りとは言えないと思います。
3.長期的に安定して存在しうるデッキ
環境がどのように変遷しても、比較的安定してよく使われると予測されるデッキは、
・奇数パラディン
・偶数ウォーロック
・スペルハンター
の三種です。
三種のデッキは使用率上位に位置しているので、概ね正解だと思います。
この他にも、
・断末魔ハンター
・コントロールプリースト
・コンボプリースト
・挑発ドルイド
・秘策ハンター
は、上記三種には劣るものの比較的使用率が安定すると予測されました。
コンボプリースト以外は今の所概ね的中していると思います。
4.環境によってワンチャンスがあるデッキ
上記のデッキ以外に、環境の変遷次第で流行る可能性のあるデッキ群です。
・偶数パラディン
・クローンプリースト
・キングスベインローグ
・奇数ローグ
・メックトゥーンドルイド
一番の誤算はキングスベインローグの台頭でしょう。赤く太いグラフがキングスベインローグの使用率の理論です。
この使用率推移の解釈をするとすれば、「奇数パラディンが台頭する間は鳴りを潜め、奇数パラディンに対するカウンターデッキが流行した頃、それへのカウンターとして使用率を伸ばす」という風になると思いますが、実際には実装直後から非常に多くのプレイヤーがキングスベインを振るいました。
最後に、予測で言及しなかったものの使用率の高かったデッキ群を示します。太い緑色のグラフがシャダウォックシャーマン、太い青色のグラフがOTKパラディン、太い臙脂色のグラフがテンポローグです。
シャダウォックシャーマンはウィッチウッドから常に「データの勝率は低いが使用率が高い」という予測泣かせのデッキです。
以上です。